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旧ディジョン日記(移転しました)

以前フランスの地方都市ディジョンでフランス語を学んでいました。

一人称のJeの発音の強さについて――口語リスニングには必須事項――

 コメントを覗いて頂いている読者様にはお分かりだと思いますが…Norman のヴィデオを巡ってある読者様と議論になりました。

 それはこの記事 お遊びディクテ その2

 さしあたって、僕は、ある箇所において自分の聞き取りを撤回するつもりはないんですが、(保留中)その対立点をよくよく考えてみると、それなりに見えてくるものがあるので、ちょっと説き起こしてみます。

 問題になっているのは…このシーンで、Norman が複合過去で喋っているのか?それとも現在形で喋っているのか?という問題です。僕としては現在形だと思っているのですが、この立場は一旦棚上げにしておきます(態度保留中になりました)。

 このシーン

 複合過去でも根拠がある。その根拠の一つには、恐らく次の点が挙げられます。

 Je の発音が、口語にしては強すぎる

 ということです。この点を掘り下げます。ま、僕はこのシーンに関しては、意図的に Norman が Je を強く発音しているって思ってるんですが…ま、それは措いといてですね…。(保留中になりました)

 Je の発音が、口語にしては強すぎる!とはどういうことか?

 Je なんて「ジュ」って発音するもんだと習うでしょ?

 フランス行ってフランス語学ぶと、
特に若い人は、「ジュ」なんてしっかり発音しないんですよね。


論より証拠。
↓のヴィデオの3分38秒~58秒までを見てください。
 典型的な若者喋りばっかりの Hugo です。一応スクリプト↓に付けときました。文脈は、 Hugo が「黒人の力」というやつを羨んでいるって所です。


(頭聞き取れず…on dirait かも)Vous avez super pouvoir, vous. Nous on a rien.
 あんたら(黒人)は超凄い力あるじゃん。俺たち(白人)には何もないよ
―― C’est-à-dire ?
 ――つまり?
―― Bah… Je sais pas comme super pouvoir de Blancs, à part bon travail.
 ――白人の超凄い力って、わかんねーよ、いい仕事ってやつを別にすればだけど
T’énerve pas, Stéphane.
 怒るなよ、ステファン。
Je suis… Je suis pas raciste. Je vous aime Noirs de France et d’ailleurs.
 俺は…俺は人種差別主義者じゃないからな。フランスの…と他所の黒人、あんたたち黒人たち好きだよ。


 下線引いたところ…書いた通りに聞こえますでしょうか?つまり…

 「Je sais ジュ・セ」とか「Je suis ジュ・スイ」とか聞こえますかね?

 むしろ…「シェ」とか「シュイ」とか聞こえませんか?あえて文字に起こすなら…

Je sais = j'sais = chais
Je suis = j'suis = chuis


 こうなると思います。ちなみに、僕はこっそりと「シュ」と聞こえる Je には、例えば j'ferai なんて表記を敢えてとっています。これ説明しとかないと…って思ってはいたんですが省いていました。今後もこの方針で行きます。

 んで…結論ですが、

 口語では、 ごく弱く「シュ(むしろ ch と書いた方がいいんですが…)」もかなり多くあるってことです。
 
 これは結構厄介かもしれません。個人差に加えて、場面によっては、ちゃんと「ジュ」と発音される場合もあるからですね。いっつも「シュ」って訳でもないからです。

 んで…冒頭の Norman の話に戻るんですが…、これはいつもの Norman からすると、かなり強い「ジュ」だと思います。それ故、J'ai で聞き取るか、 Je で聞き取るか、という違いが出てきたんだと思います。皆さんはどちらだと思います???

※追記

 前回の記事、お遊びディクテ♪#3 の中にもかなり弱く発音されている Je が出ています。それは例えば…ここ。

« Excusez-moi, désolé, j’ai pas fait exprès ben, à la prochaine fois, j’ferai pipi ...

一回目の je は j'ai 「ジェ」とは聞こえません。
むしろ「シェ」と聞こえますが、 pas fait と続いているので、
語順からして複合過去は明らかです。

ここから分かるのは、
Je なのか J'ai なのかは極めて分かりにく場合がある、ということです。

二回目の je つまり j’ferai は、ほとんど「chf-rai(シュフレ)」と聞こえます。
動詞に faire が使われていると分かるのは、 「pipi」 をすると言う場合、 faire を使うから分かります。


---おまけ---

Je ne suis pas d'accord.「ジュ・ヌ・スイ・パ・ダコール」を若者らしく喋るなら…
j'suis pas d'accord.「シュイパ・ダコール」となります。

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口語表現:quand même

かなりの頻度で使われるけど、ニュアンスが少し取りにくかった表現を取り上げてみます。

Quand même
これは口語ではかなり使われます。日本語でするなら、「それでも」って感じなのですが、例を見ていただいたほうがいいかな。僕も、フランスに来たての頃、「かなり耳にするけど、なんだ?これ?」って感じだったので、同様に思われている方も多いのではないかと思います。

これは、僕自身がこの表現を覚えたのは、ペタンクの最中でした。ペタンクのボール(=la boule de pétanque)を投げた時に、「うまく行かなかったけど、まぁ悪くはない」という状態でこう言われた時に、この表現

Non, j'arrive pas. Elle(=la boule de pétanque) est parti.
(ああ、うまくいかない。出ちゃった。)
---Bien joué quand même.
それでも、いいプレイだよ)

確かに、最善のプレイではないけど、「それでも」いいプレイだ。――というニュアンスですね

ちなみに、「ナイス・プレイ」を表す、

・Bien joué !(ビヤン・ジュエ)

は、副詞の位置に注意しましょう。というのも、副詞と動詞をひっくり返しちゃうと、多分フランス人には命令形に聞こえると思います。

・Jouez bien !(ジュエ・ビヤン;うまくプレイしてください)

↑よりも、むしろ↓の形でよく聞きます(命令形二人称単数)。

・Joue bien !(ジュー・ビヤン;うまくやれよ)

ちょっとした違いなのですが、なんでこうなるかというと、多分次の規則から由来しているのだと思います。

複合過去形で、動作を形容する副詞を入れる場合、

avoir/être + 副詞 + 動詞の過去分詞

という語順になるのは、フランス語の鉄則です。

・Tu as bien travaillé. / J'ai bien dormi. / Tu as bien fait./ J'ai trop bu.
 (よく勉強したね/よく寝たよ/よくやった/飲みすぎた)

・Bien joué !(ビヤン・ジュエ;ナイスプレイ!)

も、

・(tu as / vous avez) Bien joué

が元になってるんだと思います。


先日の折り鶴の際に聞いたフランス語(そのまんまではないですが)。

C'est difficile ; je vais essayer quand même.
(難しい。それでもやってみよう)

Je n'arrive pas à comprendre comment le faire ; je vais essayer quand même.
(どうやってやるか上手く理解できてないけど、それでもやってみよう)


また、ニュアンスはズレますが…似たような価値は、Même si でも表せます。ただ、これを使った場合、「仮定」のニュアンスが含まれます。

・Même si la vie est dure, il faut que je survive.
(たとえ生がつらくとも、私は生き抜かなければならない)

これを、Quand même を使って表すと…

・La vie est dure ; il faut que je survive quand même.
(生はつらいものだ。それでも私は生き抜かなければならない)

かなりの使用頻度である上に、簡単に譲歩のニュアンスを付け加えることができます。気軽に使ってみてはいかがでしょうか。

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お勧めフランス語サイト

旅に出る前に…

フランス語が読める、という人にお勧めのサイトを紹介しておきます。
このサイトは結構人気のようで、書籍化されていたりもします。

http://www.viedemerde.fr/

タイトルは

Vie de merde です。訳すなら「くそったれの人生」とでもなるでしょうか。

多少下品なタイトルですが、内容は様々で、
日々の生活のちょっとした困り事を面白おかしく綴るという投稿サイトです。
たまに財布スラれた…とか結構笑えない内容もありますが…。

「今日(Aujourd'hui)…(内容)…VDM(Vie de merde の略語)」という形式になっています。

これは楽しみながら日常的なフランス語の勉強になるので、お勧めです。
(勿論、フランス人も口語的に書いている場合と、きちんと書記法に則って書いている場合の2通りありますので、ここに書かれた書き方をそのままマネしてもいい、というわけではありません)。

カテゴリを見てみると…

・恋愛
・お金
・子供
・仕事
・健康
・セックス(!)
・未分類

となっています。まぁ、セックスが入っているあたりフランス人らしいというかなんというか…。
従って、下ネタが混ざっているので、この手の話題に敏感な人は要注意。

目についただけのものを少し訳しとくと…(忠実には訳していません)

・今日、彼氏に理想の女性像を聞いてみた。彼が答えるには、「君だ、服を脱ぐ前のね」VDM。

・今日、僕はピザの配達人として働かなくてはいけないのに、雪が道路に20センチも積もっている。もし、配達に30分以上かかれば、ピザは無料になってしまう(la pizza est offerte) VDM。

・今日、僕の家の前には70センチの雪がある。僕は山に住んでいるわけではない。ただ、除雪車が通って、雪を全部僕の家の戸口に押しやったのだ。VDM。

・今日、家族の食事のときに、みんなが僕の名前の由来を聞き始めた。僕は知らなかったので、お母さんが僕の代わりに答えた。それによると「あなたの名前は、墓地を散歩しながら、墓石の上で見つけたのよ」VDM。
(実際にこの書き込みは、書記法として正しいとは言い難いものでした。)

・今日、私の車の霜取りをさせるために、息子に2€を与えた。息子は霜取りをやってくれた……与えた2€硬貨を使いながら。VDM。

・今日、私はついに家の裏側に植わっている木の枝を切ることにした。私は、枝を切り始めた。全部の枝だ。梯子が掛けてある枝さえもだ。VDM。

と、まぁこんな感じです。
何処まで話がホントなのか分りませんが、少なくとも面白くなるように、工夫して書いているのは確かだと思います。

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フランス語:これ、なに?/これは何ですか?

日本にいたときには、こんな違い気にすることなかったな、と思うことがよくあります。

そのうちのひとつを取り上げてみます。

普通、「これは何ですか?」というときは…、

・Qu'est-ce que c'est ?

これがスタンダードな表現。これを使っておけば失礼に受け取られることはないと思います。

口語で親密な間柄の表現では…、

・C'est quoi, ça ? 

となります。

この表現は、「なんじゃこりゃ」「何だ、これ」といった具合の日本語に相当すると思います。

わけの分からない事態に遭遇したときに、「何だ、これ」と言いますよね。それと似た感覚だと思う。

物事が上手くいかないときにも…

・Oh, Merde, c'est quoi, ça.

訳→ああ、くそっ、何だこれは!

こうなってくると、疑問文ではないです。

--------

一般に、

1.主語―動詞の倒置をしない
2.Quoi を使う
3.疑問詞を最後に置く

で、あまり丁寧な表現ではなくなります。

例えば…

「お前、何やらかしたんだ?」「あんた、何したの?」って言いたい時は、

・T'a fait quoi ? Oh, merde, on n'y peut rien!

訳→何しでかしたんだ!あー、くそっ、どうしようもないじゃないか!

※ T'as fait → 正しくは、Tu as fait で、口語によく見られる、母音の消滅の現象です。
  T'habite où ? → Tu habite où ? 「何処に住んでるの?」
T'es gentil. → Tu es gentil. 「優しいね」 などなど…

・Il a dit quoi ?

訳→あいつ、なんて言った?


ペタンク初心者の僕が、投げそこなったりすると、

・C'est qoui, ça ?「(おーい…)何だよ、それ」

逆に上手くいくと、相手方のチームの人から

・T'a fait quoi ? 「何やってくれたんだ(せっかく上手くいってたのに)」

なんて言ってくれます。

文脈によって広い意味を持ちますね。


松田優作のあの台詞は、多分、

・Qu'est-ce que c'est ?

なんて訳してしまったら、台無しなんでしょうね。

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il faut :口語表現

il faut que +接続法
il faut +動詞の不定詞

で「~しなければならない」、ほぼ初級文法的な内容。

フランス来てから、この語のニュアンスをつかむのに、ちょっと時間がかかりました。

「~しなければならない」という訳語では、文脈によってはかなり強いなぁと思う。

口語だったらば、日本語の「~しなきゃダメだ」に相当するような表現だと思います。

かなり使われます。

そのため、非人称主語の il は、口語では、省略されることが多いです。


僕が聞いた例文。

ペタンクの球の投げ方を習っていた時に言われた言葉。

・Faut penser à tenir le bras droit.

訳→腕をまっすぐするようにしなきゃダメだ


----脱線----

ちなみに、penser à という表現は、なかなか訳しにくい表現だと思う。


寮の共有台所の貼り紙で見つけた表現。

・Pensez à ouvrir les fenêtres.

訳→窓を開けるようにしてください


チャージ式の携帯のチャージが切れたら、

・Pensez à recharger votre portable.

訳→再チャージをご検討ください

って感じかな。

少し丁寧な命令って感じだと思う。

----脱線終わり----


喫煙者同士の会話を聞いて…

・Faut arrêter de fumer.

訳→タバコ吸うのを止めないとな


否定形になると、禁止を表すので、「~しちゃダメだ」って感じ。

il ne faut pas が正しい形ですが、口語では、il と ne が省略されて

・Faut pas plier les jambes.

訳→足を曲げてはダメだ

となります。


僕のノートには、ペタンク仲間のオッサン達に習った、

汚いフランス語がいっぱい書かれているので、言われた表現。

・Faut pas montrer ton cahier à ton professeur.

訳→君のノートを先生に見せちゃダメだぞ

ってな感じ。


日本語では、「~しなければならない」「~してはいけない」というと、やや硬い感じがします。

僕は、il faut という表現を、この訳語で覚えていたので、

これは結構気楽に使える表現だな、と思うまでに少し時間がかかりました。

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