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旧ディジョン日記(移転しました)

以前フランスの地方都市ディジョンでフランス語を学んでいました。

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タバコ番外編:フランス人の国民性を表す一文だと思われるもの

タバコ編は終わりだと思っていたら、
フランス人の国民性がよく出てるなぁ…と思わず頷いてしまった
(いや、むしろ笑ってしまった)
一文を見つけてしまったので、番外編を作ります。

問題は、タバコのパッケージの一文。
(これは日本でも売られているアメリカン・スピリットの刻みタバコです)。
impuissance.png
これをパッと見たとき何が言いたいのかよく分かりませんでした。

そこで、辞書を引くなりして少し考えました。

以下、解説しておきますが、これはとる人によっては、下ネタと考えられるかもしれませんので、
例のごとく、白字で解説を施しておきます。
(読みたいと思う方は、→ ← で括られている部分全体をコピーしようとしてみてください)。
全文を念のためもう一度掲載。
Fumer peut diminuer l'afflux sanguin et provoque l'impuissance.
→ 僕が意味を取れないと思った、問題は2点。
afflux (=殺到)と impuissance (=無力)です。
最初、僕はこれを見たとき、
「喫煙は血液の『殺到』を減じ、『無力』を引き起こす可能性があります」と読んだ。
しかし、これではどうも意味が分らない。
そこでよくよく考えてみた訳です。
afflux は、具体的に医学の用語になると、
「血液などの体液が、体の一部に多量に流れ込む現象」を指すようです。
だけど、これでは、何故「無力」になるのかよく分からない。
そこで、impuissance の意味を取り直す必要がある、と考えました。
これは普通は、puissance (「能力」)の対義語にあたり、「無力・無能」を表しますが、
別に意味があって、男性の性的不能、つまり「インポテンツ」の意味がある。
となると、「 afflux sanguin (血の大量流入)」は具体的に何を指すかもうお分かりですね…
これは、明らかに男性に向けて書かれてある文言ですね…
←(終わり)

こんな文言を貼り付けるとは…やるな…フランス人、侮りがたし。
いや、これも確かに、肺ガンが「命」に関わる健康リスクであるのと同様に、
ある意味「新たな命」に関わる健康リスクには違いないけどさ…。

☆ ☆ ☆

さて、極めて真面目に解説してきたつもりですが、さらに真面目にフランス語の語彙を補足。
sanguin, sanguine : 「血液の」という意味の形容詞です。
さらに、派生させておきますと…
sang : 男性名詞「血」を表します
sanglant, sanglante :形容詞で、「流血の」・「血まみれの」という意味です。

似た単語に、sanglot というものがありますが、これは意味が全然違うので注意。
sanglot :男性名詞で「むせび泣き」
sangloter :上の名詞の動詞化で「むせび泣く」

となります。

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タバコ3:フランスのタバコ

予告通り、タバコ編最終回。
嫌煙家の人には反発を買うくだりかもしれませんが、
フランスの大喜劇作家、モリエールの「ドン・ジュアン」(1665年初演 パレ・ロワイヤルにて)
の冒頭部分の引用から始めます。訳は私の訳です(間違ってたらごめんなさい)。

Quoi que puissent dire Aristote et toute la Philosophie, il n'est rien d'égal au tabac : c'est la passsion des honnêtes gens, et qui vit sans tabac n'est pas digne de vivre. Non seulement il réjouit et purge les cerveaux humains, mais encore il instruit les âmes à la vertu, et l'on apprend avec lui à devenir honnête homme.

「アリストテレスとあらゆる哲学が、なんと言い得ようとも、タバコに如くものはない。これは誠実な人々の情熱であり、タバコなしに生きる者は生きるに値しない。タバコは人間の頭脳を楽しませ、浄化するだけではなく、さらには、魂に真理を教える。タバコとともに、誠実な人になることを学ぶものだ」

1665年の時点でこんな台詞が成立するんですね…
勿論、これが喜劇であるということを忘れてはなりません。

昨今のタバコに対する動きがどうあれ、
我々の文化の一部も、タバコの吸殻の上に成り立っているのも、また事実でしょう…。

さて…

日本も、ついに大幅に値上げしましたね。
マイルドセブン270円時代を知っている自分としては、
やはり440円は高い…と思います。

しかし、フランスはもっと高い。
一箱5€40~80セントくらいします。
しかも、最近になって日本ほどではありませんが、小幅な値上がりをしました。
1€、112円換算ならば、一箱630円くらいでしょうか。

が、前にも書きました通り、フランスは世代を問わず愛煙家の多い国。
そこで、フランスに来て初めて見たタバコに吸い方を紹介します。

まずは普通のタバコ。
僕が日本にいたときに好きだったもの…
IMG_0993.jpg
日本と同じく、健康被害のことが、箱の下部を占めています。
訳すと、
「喫煙は健康を損ないます」(左)
「妊娠中の喫煙は胎児の健康を損ないます」(右)

気になる語彙
tuer :「殺す」という意味が第一にありますが、この意味をとる場合、普通は直接目的語が必要です。
  「健康を徐々に損なう」という意味もあり、この場合はこれです。
  しかし、この語彙を用いることはインパクトありますね。
grossesse:「妊娠」という意味です。
  形容詞として、gros, grosse 「大きな」とか「太った」という意味があり、それの名詞化です。
  なので、これで「妊娠」を指すと知ったときは…(以下略)。まぁ的を得てはいますね(苦笑)。
  ちなみに、ディジョンの中心街で、マタニティ・ドレス専門店と思しき店を見かけました。
  勿論、今のところ用はないので、「ふーん」といった感じで通り過ぎましたが、
  妊婦さんもちゃんとお洒落ができるようです。
nuit:「夜」ではありません。
  原形に戻すと、nuire という不規則活用の動詞です。
  nuire à で、「何々を傷つける、損なう」という意味になります。

IMG_0994.jpg
同様に裏面も訳しておきます。
「喫煙は重篤な肺ガンを引き起こします」(左)
「喫煙はあなたとあなたの周囲の健康を損ないます」(右)

日本のタバコの箱は、バカ丁寧に、
・厚生労働省のホーム・ページのURL
・医学的・統計学的数字
を掲載してますが…こんなご苦労なことは果たして、
喫煙者を禁煙に向かわせるのにどれほど効果があるのだろうと思いました…国民性かな。


さて、本題。
フランスに来てから、これはメンドクサイがいい、と思ったタバコを紹介しておきます。
まずは外装から…
IMG_0996.jpg
これはオランダのタバコのようです。
40g入って7€80。他に30グラム入りで5€80くらい。

例のごとく、下部の訳をつけておきますが、少し見にくいので全文を載せておきます。

Votre médecin ou votre pharmacien peuvent vous aider à arrêter de fumer.
「あなたの医者と薬剤師が、あなたの禁煙を手助けすることができます」

気になる語彙
pouvoir :この一語が入っていることによって、ニュアンスが出てます。
  つまり、この場合は「可能性として出来る」のであって、「能力として出来る」わけじゃない。
  言い換えると、
  病院や薬局に行けば、禁煙が必ずしも成功するわけではないですよ…という含みまである。
aider :この単語を使うときは注意しましょう。
  aider + qqn + à INF で「誰々が何々するのを助ける」
  人が直接目的語であること、前置詞が à をとることに注意。

さて、この中には何が入っているかというと…

IMG_1002.jpg
ただのタバコの葉っぱのみが入っています(香料等はブレンド済み)。

どうやって楽しむのか?
パイプにつめて吹かすのも一つの方法でしょう。
が、大方のフランス人は、別の方法を取ります。

そこで必要になるのがこれ。
fouilles.png

中には…、
fouilles 2
小さい紙切れが入っています。100枚いりで、1€10セントほどです。
紙の下方の、色が少し黄ばんでいるところには、ノリがついています。
日本の切手のように、濡らせばくっつくタイプです。

この紙切れにタバコの葉っぱを載せて、くるくると巻きます。
du tabac mis en fouille
この時、何度か、タバコの葉を紙の上で転がしながら、タバコの葉を詰めるという作業をします。
これには慣れが必要なようです。
以前、語学学校の愛煙家の先生に
「お前、巻くの下手だなぁ、タバコの形になってないじゃないか」と言われました…。

そして、最後に、ノリの部分を軽く舌で舐めてくっつけ、
タバコの形にします。
rouleacute;
出来上がり。

個人によってはフィルターをつけたり、つけなかったりします。

これは単純な比較に過ぎませんが、
40グラムのタバコの葉で、紙にもよりますが、
大体60~100本くらいのタバコが作れるようです。
つまり、タバコ3~5箱分に相当するのではないかと思います。
7€80+1€10=8€90.
なので、手間を除けばこちらの方がずいぶんと経済的です。

多分、税金のかけ方が、違うんでしょうね。
巻紙に税金がかかるとは思えないし…。

なので、代替案としてお薦めできます。
勿論、吸わないのが一番ですがね…。

フランス人は、葉と巻紙の組み合わせにこだわりがあるようで、
タバコ屋に行くと、かなりの種類があります。

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タバコ2・マナーについて

タバコは、世界的に喫煙者が減少傾向にあるでしょうが、
恐らく、そう簡単には潰せない産業の一つでしょう。

特に、イスラム教徒の人たちを見ているとそう思います。
お酒が禁じられている彼らにとっては、間違いなくタバコはひとつの楽しみであるようです。

今日はマナーのお話。

「マナー」といっても、日本の場合は、まず最初に法律が先行し、
その後、人の行動が規制されるという手順になっているので、どちらかと言えば、
マナーというより法律だと個人的には思っています(例えば、健康増進法)。

まぁ、ここでは、タバコに関わる人々の行動と場所を取り上げてみようと思います。


・人

まず、喫煙者は僕の目に映る限りでは、多く思えます。
老若男女問わず、タバコを吸っている人の姿をよく見ます。
口にするタバコも様々で、始終葉巻を口にくわえたまま、という人もみます。

フランスでは18才から、酒・タバコともに許されます。
なので、場合によっては、高校生(リセ)でもタバコが法的には吸えます。

お年寄りの割合は、日本より高いんじゃないのだろうかと思うほどです。
体に悪いのは、勿論承知の上、それでも吸ってしまう楽しみ(悪癖)のようです。

フランスに来てからよく目立つのは、タバコの点火やタバコそのものを赤の他人に頼む、という光景。
火は、年齢層関係なく頼む人が多いですが、
タバコそのものの物乞いは特に若い人に多いようです。

火を頼まれたときには、応じることにしてますが、
物乞いに関して言えば、ウンザリしてきたので、無視するか、
時にわざと空箱を捨てずに取っておき、
頼まれたら、わざと空箱を出して「もうないよ」

と言い、内心では、この野郎め、テメェにはくれてやんねーよ、と思うことにしています。
さすがにこれを口で言ったら、気の短いフランス人に何されるのか分らないので、
言わないことにはしていますが。


・場所

タバコは、公共性のある施設内では、原則禁止になっています。
なので、フランスに来る前は、きっとタバコは吸えないのだろうな…と思っていたら、
事実はその逆でした。
「施設内」が禁止されているだけで、
屋外には何の規制も在りません。

カフェやレストランに行くと、ディジョンの多くのカフェは、屋外席が設けてある。
そして、そこに人が溜まる!
店内を見てみるとガラガラ、外の喫煙席で皆、飲食しています。

これはこれで問題があって、深夜であろうと、外に人が繰り出してしまうため、
カフェの近隣住民と騒ぎをしている客(たまにスタッフも騒いでいる…)の間で、
騒音問題が起きているようです。
もし、アパート等を中心街で借りようとする場合は、近隣にカフェがないかどうか、
チェックしてみると良いかもしれません。

ところで、今は冬。
さすがにこれだけ寒くなれば、屋外組みは減るだろう!
と思っていたら、甘かった…フランス人タフでした。

店先にテントを張って、屋外用ヒーターをガンガンに入れている店舗をよく目にします。
これじゃあ、屋内を禁煙にしている意味が薄れるだろう、と思うのですが、
恐らく、喫煙席を設けられるかどうかは、店にとっては死活問題なのでしょう。
フランス人はタバコと共に屋外を好むようです。


・ポイ捨て

ゴダールの映画『勝手にしやがれ (A bout de souffle)』(1960年くらい)を見たときに、
軽くショックを受けた主演二人の行動を今でも覚えています。
カフェの屋内の床にタバコをポイっと捨てる、
アパートの2階の窓から火のついたままのタバコをポイっと捨てる。
この国は何なんだ!と思ってしまったわけです。

施設内が禁止されたので、事情は変わっているはずだ!と思い込んでいたら、
そういう訳でもありませんでした…。
今でも、フランス人は屋外であれば、タバコをポイポイ捨てます。

あるカフェの屋外席に座ったとき、灰皿があるかどうか尋ねました。
そうしたら、返ってきた答えが豪快で…
「うちには灰皿はない。地面に捨てればいいよ」。
自分の周り地面を見てみると、あらあらあら…。
確かに、灰皿を一枚一枚洗うのと、店を閉めるときに掃き掃除をするのと、
どっちが手間がかかるかといえば、どっちもどっちでしょう(灰皿の有無は店によります)。

定期的に掃除されている場所ならば、吸殻は目立たないのですが、
そうでなかったら、結構凄いことになっています。
例えば、舗道脇の植え込み、大学の図書館の前の地面。
山盛り…とはなっていませんが、吸殻がかなり溜まっているのが目立ちます。


最後に…
フランス語で表現。
タバコを頼まれたときに、こう言ってあげましょう。

Ce(tte) putain de mendiant(e) !
訳→このくそいまいましい物乞いめ! ←(白字で書いてあります)

これを言って、殴られても責任は持ちませんので悪しからず。
※文学作品で出てきたので書いています。

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タバコ情報1

実は、私は喫煙者。
踏ん張らなきゃいけないときなど、
ついついタバコに頼ってしまいがちで、なかなか止められないです。

フランス語には、こんな諺があり…

L'habitude est une seconde nature.

「習慣とは第二の自然(本性)である」
誰の言葉だったか、忘れてしまいましたが、悪癖も自然に…

ということで、タバコの話。
都合3回ほどに分けて、タバコの話をしようと思っています。

1.タバコ屋
2.タバコのマナー
3.フランスのタバコ

1回目の今日は、タバコ屋の話。

タバコ屋といえば、日本のイメージだと、
自動販売機・コンビニに取って替わられ、店を閉めているところが、多いというイメージですが、
フランスのタバコ屋は、まだまだ元気。
というか、タバコ屋を潰そうと思ったら、結構大変だろうな、というほど、生活にタバコ屋が根付いている。
それは、喫煙者が多いからというわけではなく、フランスのタバコ屋は日本のと違って、多機能だから。

だいたい…僕が見た限りでは、

・タバコと喫煙具
・新聞・雑誌・本(アダルト雑誌も…)
・ナイフなどの小物
・公的機関の収入印紙
・チャージ式携帯のチャージ
・ノートやペンなどの文房具
・傘
・ロト(宝くじ)
…etc

が扱われてます。

大学の近くのタバコ屋だと、
ノート・ペンを置いてある(少し高めですが)のは、なかなか理に適っていると思います。

一方で、高級品に特化したタバコ屋もあり、
高級万年筆(モンブランとか)、高級喫煙具(ダンヒルとか)だけを扱った思い切ったタバコ屋もあります。
特に、中心街に行くと、数十歩ごとにタバコ屋があり、個性化をはかるために、タバコ屋ごとに特色があり、面白いです。

以前、タバコ屋で雑誌を見ていたときに、突然小学生くらいの子供二人が駆け込んで来てビックリしました。
何の用事があるのか、と観察していると、彼らの目的は駄菓子…。
タバコに用はなくても、タバコ屋は重要なようです。

雨が降って傘がない!といったとき、避難がてらに、タバコ屋を冷やかしてみるといいかもしれません。

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