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旧ディジョン日記(移転しました)

以前フランスの地方都市ディジョンでフランス語を学んでいました。

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ポスターで見るフランス極右政党

フランスでは3月20日・27日と県議会の地方選挙がありました。そこで、やっぱり話題になったのが、極右政党 Le Front National (国民戦線)という政党の躍進です。地方選挙で約11%の得票率。

2002年のジャック・シラクが2期目として選出された大統領選では、この政党の旧党首、ジャン=マリー・ル・ペン(Jean-Marie Le Pen)が社会党党首を抑え、第2位につけ、シラクとの決選投票にまで及んだ…というのは、日本でも報道され、僕も「どうなってるんだ?この国は…?」と思ったのを 記憶しています。ジャン=マリーは党首の座を娘の マリーヌ・ル・ペン(Marine Le Pen)に譲り、彼女の元でまた政策が変わっていると聞きます(4枚目のポスターを見てください)。

選挙の機会にフランスの政党政治がどうなっているのか調べたのですが、詳しくまとめ挙げるほどには書けないので、その過程で見た、ネット上にあった Le Front National のポスターを転載してみます。下記の理由により、いつごろのポスターを明示するべきなのですが、そこまでは調査が及んでいません。下3枚はカッコガキにして、参考程度で見てください。


父のジャン・マリーの頃は、好戦的な移民排斥を訴える政党でした。その時代のポスターと思いますが…
FN.jpg
「イスラムにはNONを/性差別主義者かつ分離主義者(のイスラム)」


また、ヨーロッパ連合からフランスを切り離すことを政策として掲げているようです。例えば、現行の通貨ユーロをフランに戻そうという政策を掲げているとも、フランス人から聞きました(僕としては未確認です)。
fn na
「ヨーロッパは害をなす;ヨーロッパの前に 彼の将来/私の雇用/私のアイデンティティ/私の(定年)退職/私の家族/私の安全(治安)」


また、中道の右派政党・左派政党も有効な政策を打ち出せていないとの認識から、こんなポスターもありました。
imagesCAZRKH7N.jpg
「退職/生活環境/社会保障/友愛;右派も左派も、彼らは全部ぶっ壊した」。親指下に突き出して…過激なポスターですね…。


さて、著作権等に抵触しそうな行為なのは承知で、それでも載せたかったので敢えて犯しますが、2011年3月27日付けの仏紙ル・モンドの写真です。今回の県議会選のポスターのようです。
le fron
「インド人エンジニアが、月1200€で働きに着たら…あなたには幾ら支払われるのでしょうか?/「選ばれた」移民はあなたの賃金を下げます。/あなたの購買力を守りましょう。/Front National に投票してください」

このポスターを巡って、あるフランス人と話し込んだのですが、その人いわく、現党首マリーヌは、大衆化に成功していると聞きました。先代の党首の過激な移民排斥の指針を狡猾な方法によって、すり替えているとのこと。比較的低賃金で働く経済的な移民が、雇用条件の悪化を招いている。そこで目下の急務は、賃金・購買力の維持・拡大だというわけです。言い換えると、先代のように積極的に移民排斥を訴える訳ではなく、まず雇用・経済問題としての帰結をもたらした限りでの移民問題とすり替えている。つまり、経済問題が最優先である、ともこのポスターは読めるという訳です。先代の支持層を取り込みつつ、移民排斥を前景から一歩退かせることで、新たな支持層を得ているのだと思います。

なお、この「選ばれた」移民というのは、ちゃんと「フランス人」と同等くらいの条件で働ける学位を持った、それでありながら、彼らと比較すれば、低賃金で働くという意味だ、と教わりました。また、ポスターにある1200€は最低賃金(SMIC)に近いかと思います。

まぁ、ポスターだけじゃ、この賃金と購買力の問題を、具体的にどのように解決するかは全く見えませんね。

2012年には、サルコジの任期満了に伴い大統領選があります。先の地方選の結果をみる限り、サルコジには間違いなく逆風です。また、ル・モンドの見立てでは、UMP(サルコジの政党・右派の主力政党)には、サルコジ以外の有力な候補者を立てられないのではないか、とのことです。となると、左派の社会党(PS)から大統領が誕生するということになるんでしょうか(現党首はちなみに女性 Martine Aubry です)。いずれにせよ、右派・左派のいずれにも、どっちが政権をとっても変わりはしない、という否定的な見方が広がる中、この極右政党が躍進しているとのことです。

まぁ、この事情は、日本の「自民も民主もダメ」という見方も同じなのかもしれません。

政治が経済の問題に深く関与するようになってから、何処の国でも政治の領域は難しくなってますね…。


蛇足:件の政党のポスターを探している時に、「censuré」という文字が書かれたポスターを何枚か見ました。これは「検閲された」という意味です。ネット上の画像は、個人が勝手に加工してUPしている場合もあろうかと思いますので、当局の関与かどうかは分りません。また、漫画やアニメの業界(特に輸入アニメだと思いますが…)では、暴力シーン・性的な描写などは検閲が入りカットされていると聞きました。これが配給会社の自主規制かどうかは分りません。暇があれば追求してみたいと思っています。ポスターを見ながら、この国の言論・表現の検閲・規制はどうなっているんだろう?と思ったことを付け加えておきます(もし詳しい方がいらっしゃいましたら、是非ご教示願いたいところです)。

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ルノー:産業スパイ

初めてニュースのことを書きます。ここ数日気になっている大きなニュースには、チュニジアの政情がありますが、そっちは置いといて…、僕が扱うのは――というか、むしろ日本の報道の扱いを問い尋ねてみたいという意味合いが強いのですが――フランスの自動車会社ルノーの話。

ルノーは、実は今、産業スパイにあったかもしれない、と騒ぎになっています。

ルノーといえば、日産との提携関係があるので、決して対岸の火事などではありません。日産といえば電気自動車の開発に力を入れているのは、ご存知でしょう。この問題の背景には、電気自動車の開発の主導権をどの会社が握るのか?という国際競争の問題が控えています。

いままで記事にしようかどうか考えていましたが、今日カルロス・ゴーン(日本でもお馴染みでしょう。ルノーと日産のCOEを兼ねています)がスパイにあったのは「確実」と発表したので、ちょっと記事にしてみました。まだ、調査段階にあるということもあり事件の経過をまとめるほどは書けないのですが、実はルノーが産業スパイにあったと発表したとき、報道がこの事件の嫌疑をかけたのは中国なんですよね。まぁ、まだ真偽のほどは分らないのですが、中国としても新規に市場が開拓可能な電気自動車の市場に食い込みたいのは確かでしょう。

今日の発表の記事から引っ張っときますと…

M. Ghosn s'est justifié, dans un entretien au Journal du dimanche et sur TF1, sur les six mois pris par la direction de Renault pour informer le gouvernement de cette affaire d'espionnage industriel qui a déclenché la colère de Pékin, la Chine ayant été citée dans la presse. "Il fallait faire nous-mêmes des premières recherches pour nous forger une opinion sur la gravité de l'affaire", assure M. Ghosn, précisant qu'il avait "suivi personnellement l'avancement de ce processus au fur et à mesure".


引用:Le Monde ウェブサイトより 1月23日。

下線部だけ訳。「カルロス・ゴーン氏は、プレスが中国を(容疑として)引き合いにだしたせいで、北京の怒りを引き起こした、この産業スパイ事件の情報について政府に通達するためにルノー経営陣が6ヶ月要したことについて、説明した」となっています。

この事件、ルノーのみならず、日産にも関わってくると思うので、知らんぷりはできないと思いますが、日本ではどのように扱われているでしょうか?気になるところです。

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