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旧ディジョン日記(移転しました)

以前フランスの地方都市ディジョンでフランス語を学んでいました。

ルイ14世の偉業といえば…その1

 ロシュフォールの話をする前に、この話をしときます。続けてロシュフォールのことを書くつもりなんですが、この記事には「その1」とタイトル付けました。つまり、どちらもルイ14世がらみの話なのです。まとめてしておこうというわけです。

 時はえらく遡りまして、今年2011年の2月1日。フランスといえばっ!!という土地に行っておりました。

 Versailles ヴェルサイユ宮殿でございます。

 なぜリアルタイムでブログにアップしなかったというと、理由は2点。僕の好みではないことと、冬という季節のせいで写真がすこぶる良くないという点です。

 ルイ14世と言えば、「絶対王政」というほど絶対的な権力をふるった王様。建設の動機は、色々あるでしょうけど、一つにヴェルサイユの政治的効果として挙げられるのは、ルイ14世の幼少期に起こった貴族の反乱であるフロンドの乱(1648~53年)の影響があると言われています。この時以来、ルイ14世は貴族不信になったという訳。ヴェルサイユに貴族を集め、そこに住まわせ、その動向を常に監視する。まぁー日本にも、参勤交代なんて似た制度がありました。江戸に妻子を住まわせて、人質ですな。
Louis 14
 宮殿の着工は、1682年。ご存じのように、ルイ14世は幼い頃から王位についており、この間はマザランが、いわば摂政のような役割をはたして、政治の実権を握っておりました。この状態は1661年まで、つまりマザランが死ぬまで続きます。マザランが死んで、ルイ14世は親政を開始します(というより、目の上のタンコブが晴れて消えて、暴走を開始した)。ま、次回更新するつもりののロシュフォールの発展の基礎を築いたのはルイ14世なんです。ルイ14世の鶴の一言で、今のロシュフォールという町があると言っても言い過ぎじゃない。
 
 ま、ともあれ、寒そうな写真を見てくださいっ。
porte de Versailles
 2月1日です。なんともはっきりしない天気。
versailles.png
 ↑夏なら光り輝いてるはずっ!!まぁ、その分観光客はこの比ではないはずですがね

 結構窓を大きくとってあって、自然光の採光は室内の印象を大きく変えてしまいます。
versailles 2
 これもちょっと残念ではある。

 ↓有名な鏡の廊下。ここも晴れた夏の日差しだったら絶対見栄え違うよなぁ。
miroir.png
 んー僕には、この施設は見栄っ張りのルイ14世が自分の虚栄のために作ってるとしか思えないな。「虚栄」っていうのも、財政状況は火の車のくせにこんなもの作るから。革命の一因となってしまう。ま、そういう意味でさっき書いた通り、僕の好みの施設ではないんですね…。

 庭。整然とシンメトリーにつくられたフランス古典主義の庭。
nininiwa.png
 いやぁ…曇ってるというか、遠くには靄がかかってるなぁ。

 庭園は広大なので、こんなものもあります。
bus.png
 バスというか、列車というか…。乗り心地は残念ながら最悪でした。石畳をペラペラタイヤで走るので、かなり上下に揺れます。乗り物酔いに苦手な人はご注意。

 庭園内にはいくつか離れもあります。
le palais
 昔は、この庭で演劇などが催されたみたいですね。ちょっと舞台っぽいでしょ。

 ちょっと鄙びた雰囲気のところもあるのですが、この家も「女王様の家」だったと。こんなところで遊んだ…みたいな看板があったんだけど、ほんまかいな…
niwa.png
 どーでもいいですけど、2月のこの時期にヴェルサイユの庭園を回るのは苦行かもしれません。この日、多分日中でも氷点下だったんじゃないかな。池という池の表面には厚さ3センチはあろうかという氷が張っていたのを記憶しています。もし、この時期の旅行を企てる方は、ご注意ください。
 
 おまけ。領内には牛もいました。
vache.png
 ブドウ畑なんかもさらりとありました。

 まー…ちょっと手抜き感あるけど、これでヴェルサイユ宮殿には行ったということにしておきます。



 言葉の話。半年以上も経っているんですが、こんなやり取りをしたのは覚えています。

 駅から降りて、どっちの方向か聞くためにとりあえずバス停で待っていた人に道を尋ねたときです。

僕:Quelle est la direction de Versailles?
 (ベルサイユの方向はどっちですか?)
おっさん:Ici.
 (ここだよ)

 要するに、僕はやらかしてしまったのだけど、Versailles と言えば町全体のことも言います。そりゃそうだ。「ここだよ」と返ってくるのも当然。まぁ、アジア人だし、観光客だってことくらい察知はしていて、なおかつすっ呆けやがったんじゃないかなと思います。いずれにせよ、ミスはここで終わりじゃないんです。

僕:J'aimerais savoir où est le palais de Versailles.
 (ヴェルサイユ宮殿がどこにあるか知りたいんです。:←と言いたかった)
おっさん:(間があって、「ああ」という顔をしてから)Château?
 (城かい?)

 僕、おっさんに言い直されて、気づいたのだけど、ヴェルサイユ宮殿は、le château de Versailles と言って(無冠詞になるのに注意)、palais とは言わない。ずっと Palais だと思ってました。Palais と Château には違いがあるみたいなんですが、よーするに庭付きでデッカいのを Château と呼ぶらしいです(古典時代以降)。辞書の上ではやや煩雑な区別があるみたいですね。興味ある方は大き目の辞書を引いてみてください。

 どーでもいいですが、Versailles というのは、女性名詞で、これで複数形です。この名詞に形容詞をかけることはあんまりないと思いますが…一応ご注意を。

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こんな旅行はマネしちゃいけない:パリ小旅行(後半)

後半。いつものブログ文体ではないので悪しからず。

この間抜けなパリ一日旅行の後半だ。幾つか前置きがあるので、前回の記事と是非合わせて読んで欲しい。
前半の記事はこちら

この日の前半だけで、何度 MERDE!!! と口にしたか分かりゃしねぇ…。おっと、 この メルド って単語は良い子は口にしちゃいけないぜ。というのも、この言葉は、
クソっ!!!←(白字反転:コピーしようとしてみてくれい)
という意味で、文字通り「ク○」を由来とする。あんまり品のよろしい言葉ではないんだ。しかし、時と場合によっちゃ、フランス人を前にして使ってみるといい。「おお、よくフランス語を知っているじゃないか」と褒めてくれるかもな。

そうそう、いい本があったので紹介しとこう。勿論、フランス語がある程度分る人限定だが、オイラ的にはフランス旅行土産の第一位にはコイツを推すね。赤枠でくくったのがその本だ。今回のパリ旅行、あらかじめ織り込み済みだった3つの目的地のひとつ、フナックで見つけたのさ。
gros mot
Le petit livre des gros mots, Gilles Guilleron, First Editions
ちなみに下に背景として置いた本は、一般的なサイズのペーパー・バックだ。それに比べりゃ、チッコイ本さ。2€90と高くないし荷物の邪魔にもならない。そして、コイツを読んで、その中の語彙に習熟すれば、本物のフランス人になれるという寸法さ。どうだい、いい本だろ?

まぁ肝心の中身は?っていうとな、タイトルにある gros mots っていうのは、日本語にしにくいんだが、要するに品のよろしくない言葉のことを言う。例えば、こんな言葉や表現が載ってるのさ。

・Salaud / Salope
・Putant
・Bordel
・Chier / ça me fait chier
・Con / Connard / Connasse
・Femmelette
・Couille / Casser les couilles
・Foutre / J'm'en fous
・Cul / Enculé / Elle a le feu au cul
・Cochon ...etc

おっと、これらの言葉、いちいち訳してたら、PTAに訴えられるんで皆さんにお任せするぜ。気になる人は辞書を引いてくれよな。

さて、メトロに乗って、パレ・ド・トーキョー(地図7)を目指す。降りたのが地図の6の位置だ。
opeacute;ra

いやね…嫌な予感はしてたのさ。ひとっこ一人いやしねぇ。いや、正確じゃないな。パレ・ド・トーキョーに着いてみて、スケボーしているアンちゃんたちしかいなかったのよ。

つまり、休館日だったわけよ。

ここでも、Merde ! と言ったのは言うまでもない。まぁ、月曜日だから予測出来たことだった。これは準備もしないで、ノー・プランでやってきた自分の責任さ。しょうがねぇ…と思って、何をとち狂ったか、エッフェル塔のほうに向かったわけだ(地図の8)。こっちにくれば何かあるだろう。それに前回のパリ旅行で、エッフェル塔のテッペンには昇れていないんだ。だったら、その心残りとやらを潰そうじゃないか。という甘すぎる勘定も働いていたね。この時15時過ぎだ。

しかし、エッフェル塔に近づくにつれ、段々顔が引きつってきた。
汗

やばいぞこれ、人多すぎじゃないか????

いやね、オイラのエッフェル塔の前回の記憶(2月3日)ってこうなのよ。

オフ・シーズンのエッフェル塔
空気は冷たく澱み
観光客はまばら
寒々とした冬空のもとスケート・リンクで
フランス人たちが息を白くはずませ
笑顔ですべる


あれから一ヶ月
ああ懐かしや我がエッフェル


と思って、塔の下までやってきたら、引きつってた顔がこうなったね。

おどろき

いやいやいや、なんじゃこりゃー!と思ったのは、コレを見てからだった。人の流れを図示しよう。
エッフェル
黒く丸を描いたのは、エッフェル塔の4つ脚だ。エッフェルには南の脚と北の脚に観光客用の入り口がある。2箇所がオープンしてたのだが、人の流れを赤く線を引いておいた。つまり、長蛇の列というわけさ。塔に入るだけで、何分待たされるか分りゃしねぇ。オマケに絶対内部のエレベーターに乗り込むだけでも、この人ごみだ、どれだけかかるか分りやしねぇ。この時約15時半。遅くとも17時半くらいまでにはフナックに行きたいと考えていたオイラ。エッフェル塔には時間的に余裕がなさ過ぎる。

今は観光ハイ・シーズンか?まだあのガランとしたエッフェル塔から1ヶ月しか経ってないのだぜ?などと考えて、これがエッフェル塔の底力かと思い知らされた。パリで最も人が訪れる場所というのはエッフェル塔というのは本当らしいな。

ここで、ひとつ Merde を使った実用的な表現を紹介しておこうじゃないか。

・On est dans la Merde!
(どうしようもねぇよ)

これがオイラの魂の叫びだったのは言うまでもない。ホントに肥溜めの中に嵌まり込んでいるような身動きの取れなさだった。

ここに来て、朝4時半から動きっぱなしだった体にドッと疲れが押し寄せてきた。アカンもう萎え萎えや、エッフェルのお膝元にある公園のベンチで休もう、と重たい足を引きずるように運ぶと、懐かしい音が聞こえてきた。

カツーン・カツーン

という金属がぶつかり合う鈍くも乾いた音だ。そう、ペタンクの金属球の音だ!

これ、ロケーションを考えると凄いのよ。パリジャン、タフというか、なんというか。まぁ、ペタンクが、いかに場所を選ばずに行える気軽なスポーツであるっていうことの証拠でもあるんだが。
peacute;tanque 2
↑こういう風にエッフェルが見えるアングルで、オイラ、パリジャンのペタンクを観戦してた。ペタンク用語もしっかり押さえてあるし、フランス語力もここ最近でかなり聞き取れるようになってきている。パリジャンがペタンク中になんて言っているかもかなり分るようになってきて、自分のフランス語力も確認でき、見てるだけでも楽しかったな。

オイラ、ディジョンでは12月に雪が降って以来、ペタンクやってないのよ。ディジョン帰ったら、天気もよくなってきたし、やりたくなってきたね。

パリジャンたちのゲームの邪魔したくなかったので、ゲーム中の写真をとるような野暮なことはしなかった。しかし、この「ペタンク場」、お世辞にも整備された「ペタンク場」とは言えないのよ。リュクサンブール公園でもペタンク場を見たが、そっちのほうがちゃんと整備されてたな。

障害物だらけの往来のど真ん中。
peacute;tanque
木が生えてるは、ゴミ箱はあるは、通行人は通るは…etc
こんなの、日本の公園でやったら、公園管理局のオッサンか、PTAのヒステリック・マダムが金切り声をあげるにちげぇねぇと思ったね。「子供に当たったらどうすんの?!」とカミナリ飛んで来そうだな。

大体、日本の(主に東京の)公園がオカシインダヨ!あれしちゃいけない、これしちゃいけない、禁則事項ばっかじゃねぇか。田舎の道でキャッチ・ボールするにしたって、やってる方も、そこを通りかかる方もお互いに事故のないように気をつけるもんだろ、それくらいのマナーでいいんじゃねぇかと思うがねぇ。お互いの理解こそ第一だろう。それを育成するしないもなく、アレしちゃいけないコレしちゃいけないもないぜ。子供もそっちのほうがノビノビ発育できるだろうにな。子供を守るってのも大切だが、過保護にするより、公的な場での人様への配慮って教育を公園で仕込むほうがよっぽど健全だと思うぜ…。

まぁ、それは置いといてだ、パリジャンの「ペタンク場」の土壌をよく見てみると、デコボコだし、石ころ多いし、マンホールの蓋はあるし、ベンチの足も生えてるし、で決していい環境じゃない。しかも、天下の往来・天下の観光名所のお膝元ときた。いや、これにはアッパレ、パリジャンだったね。オイラ、ペタンクの精神ってやつを学んだ気がするぜ。

さて、旅行の続きと行こうか。

パリジャンに元気をもらい、足取りも多少軽くなり、フナック行きにすることにした。買い物にじっくり時間を割きたかったのさ。この時16時30分ごろ。フナック到着が17時ごろだ。

エッフェルからフナック近辺までは地下鉄を使った。地図の9と10がその移動だ。ちなみにフナックは、サン・ラザール駅の近くにある。地図の11番だ。

フナックの買い物は、一番上で紹介した本のほかは、まぁ、あんまり面白くないだろう。ほかにフランス語の教材なんかも購入したが、それはこの文体で紹介するにはそぐわない内容なんで、またの機会にさせてもらうぜ。フナックでたっぷり1時間使い、じっくりと吟味した上で、何冊か参考書を買い込む。まぁ日本の土産だな。鞄の中身もずっしりと重くなってきたところで、最終目的地の日本食材スーパーである京子に向かうことにした。これが18時過ぎってな訳だ。

いやぁ、正直、この京子ってオテンバ娘が、疲れの溜まっていたオイラの体にトドメを刺してくれたね。

京子、月曜日定休日

まさか…ここでも魔の月曜日かっ!!いやなぁ…ある程度の予測はしていた、心構えも出来てたさ。しかし、ここまで空振りしまくるとは思ってなかったぜ。ここで、オイラの魂はこう叫んだね。

On est dans la grosse Merde.
(デッカイ Merde の中にいる。本当にどうしよーもねぇ。)

あんまりにもガックリ肩を落としそうになったが、まぁ気持ちだけは切り替えて、「ひぐま」ってラーメン屋でラーメンと餃子を食べ(地図の12)、ちょっと早いなと思いつつも、19時ごろにガール・ド・リヨン(リヨン駅)に向かうべく地下鉄に乗り込んだ。

なお、この辺の「日本人街」については、以前こんな記事を書いたので、こっちを参照してくれると嬉しいぜ。
「パリにある日本」という記事を参照

20時28分の電車に乗り込み、ディジョンに無事戻ってきた。

心残りを潰すために行った旅行のはずが、逆に心残りを作りまくりの旅行になってしまったぜ。

まぁ、ガイドで調べて行かなかったオイラが悪いのは確かだ。目当てにしていた本を除けば、疲れだけが溜まったぜ…。こんな旅行絶対にマネしちゃいけないぞ。

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こんな旅行はマネしちゃいけない:パリ小旅行(前半)

気分転換にブログの文体を変えます。尊大な文体ですが悪しからず…。

いやね、昨日オイラ、さとしではありませんはパリに居たんだ。何でパリかって?航空券の日にちを変更する必要があって、シャルル・ド・ゴールの空港オフィスに用があった。どうせ行くなら、先のパリ旅行で気残りだったことを済ませようと思って、パリの日帰り旅行を企てたわけさ。結果的に月曜日は失敗だったね。

ディジョンから、パリに行くには、TGVなら1時間30分ほどの旅程で着く。十分に日帰りできるってわけだ。

・6時30分 ディジョン発 → 8時20分 シャルル・ド・ゴール空港着
・20時28分パリ ガール・ド・リヨン発 → 22時5分 ディジョン着

の2枚のチケットを押さえた。まぁ、移動の時間を含めて、11時間は観光に使えるって訳だ。

主に買い物目当てで行ったんだが、買い物と言われて、「わぁー素敵ですねぇ、オシャレですねぇ」なんて甘い言葉は、オイラにはにあわねぇ。パリの買い物といえば、本屋よ、本屋。

ここに何故土日ではなくて月曜日を選んだか、という理由がある。土曜日はディジョンで買い物したかったし、日曜日は本屋が開いていない。だから学校の授業がない月曜日を選んだ。本屋は何処でもいいわけじゃなく、目的があったんだ。

ここに行きたかったわけ。
jvrin.png
これは知る人ぞ知る、いや、せまーい業界内では有名な書店さ。看板に「哲学書店」と書いてあるとおり、専門書店てなわけだ。この書店は、大手出版社(ガリマールとかな)が出版したがらない極めて専門性が高い哲学関係の本の出版も引き受けていたりする。出版数が少ない分、一冊あたりの値は張るが、極めて硬派な書店よ。

この書店、ソルボンヌ(パリ第一大学)のまん前にある。
sorbonne.png
ネット通販が出来るこのご時勢、世界のどこにいても、お探しの本は買える。しかし、やはり固定店舗を持つ本屋は、通販と違って自分の知らないものに気軽にアクセスするチャンスを作ってくれる。これは通販じゃ難しい。要するにだ、フランスの知的な側面を本屋から覗いて見たかったわけさ。ちなみに、ソルボンヌの一帯にゃ、様々なジャンルの専門店が軒を連ねている。もし、哲学以外にも、文学・法学などの特定分野に対して、浅からぬ興味がある人には、この界隈に行くことをお薦めするね。

もう一店はフナックに行くことは決めてあった。外国人に向けたフランス語で書かれたフランス語の教材を探すことを軸に据えていたわけさ。

さすがに本屋だけでは、多少物足りないので、「京子」という日本食材を扱った店も見ようと事前に決めていた。
kioko_20110308185633.png
この前のパリ旅行レポートでも、この写真ハッツケタが、そん時は、中には入ってなかった。営業時間外だったのさ。まぁ、さる日本人女子に何か欲しいものあるか?と聞いたところ、「鰹節と焼酎」というあまりに無骨な答えが返ってきて度肝抜かれたんで、このリクエストに答えてやろうと思ったのもあるね。

寄ろうと決めていたのは、この3箇所のみ。これに費やすだけで1日が終わるとも思えない。残りの時間の使い道は
完全にノー・プラン
旅行ガイドも持たず、現地で買った地図だけをポケットに突っ込んで、出かけたわけさ。いやぁ、コレね、絶対に真似しちゃいけない旅行の仕方だぜ。真似できるとしたら、パリに長らく滞在するという時間的に余裕のある人くらいだろう。

まぁ、地図を見てもらおうか。
pas de voyage

地図の0:バスティーユ
シャルル・ド・ゴールからRERという電車に乗り、パリに入って地下鉄に乗り換え、目的もなんにもなく、バスティーユ駅から降りた。3と示したソルボンヌまで歩いていける距離であることと、フランス革命の起点になったバスティーユ牢獄襲撃という歴史的事実が結びついて、悪くない選択肢だと思ったわけさ。

バスティーユ牢獄が現存していない、というのは知ってたさ。
bastille.png
(バスティーユ広場のモニュメント;1830年7月革命の記念碑)
まぁ、それでも何かあるだろうというウルトラ・ポジティブな思考回路で、バスティーユで降りた。

そうしたら、やっぱり、何かあった。地下鉄降りてすぐにこんな標識が眼に飛び込んできたね。

ヴィクトル・ユーゴーの家(資料館)

大いに興味がある!大文豪の家がこの界隈にあるのか!ということを知り、早速、足を速めたわけさ。ちなみに地図では1と番号を振り、「A」のアイコンが立っているのが、その所在地だ。
victor hugo
着いて、ほう…これが文豪の家か、と外観とその周辺を眺めていると、どうもオカシイ。しばらく様子を見ていると、ちゃんとガイドブックを手にした旅行者が何人かやって来る。ああ、コレで間違いないんだな、ということはすぐに分った。しかし、その後すぐに、

工事業者のオッサンたちが大きな荷物を抱えて、
「ハイハイ、どいてどいて」と入ってくる。


うん?もしや休館か?と思い、中にいる人に聞いてみると、やはり休館。うむ。美術館系が休みの多い、月曜日に来た自分が悪いな、と思い込ませて、次なる目的地候補を地図で探す。

しかしなぁ、どうもガイドブックに書かれていない休館日じゃねーのかな。オイラみたいなノー・プランの旅行者は論外だとして、少なくとも2組計6人ほどの旅行者はちゃんとガイドを手にしていたぞ。

次の目的地を決めるべく、パリの地図とにらめっこしてたら、興味を惹くところがあらわれた。

↑の地図の2で示した、植物園だ。

まぁ、むーかーしに読んだミシェル・フーコーの『言葉と物』っていうお堅い本の記述がフィード・バックしたわけさ。18世紀頃から、フランスでは「博物学」というのが盛んになる。要するに、世界中の色んな動植物を集めて見世物にしたり、研究しようというわけさ。

地図をよく見てみると、そのすぐ近くには、ビュフォン通りと書いてあるじゃないか。ああ、これは、フランス啓蒙主義といわれる時代に、『博物誌』という有名な本を著したビュフォン(生1707‐没1788年)が園長を務めた(当時は王立)植物園だ!ということに気づき、ここを見てみようと思ったわけさ。

ここ、さらにナポレオンの時代まで下るとに、動物園も併設されるようになったらしい。また、園内には国立自然博物館もある中々の施設だ。しかし、中に入ってしばらくして気づいたね。

オイラ、植物には疎いんだ。

フランス語で見ても何の草か、さっぱりわかんねぇ…。全部「草」に見えちまう。

じゃあ、動物園に入ろうか?動物たちと戯れて癒されるのも悪くないが、

動物たちに癒されるほど傷ついちゃいねぇ。

このパリ旅行が、傷心旅行だったら気が変わっていたのかもしれんが、独りで動物たちと接するほど、傷ついても、時間の余裕もねぇ、と思って結局通り過ぎるだけにしちまった。

ちなみに、この施設内にある、「温室」は大層な施設だと思うね。古いのもあるのだろうし、立派な外観をしている。サボテンなんかも植わっていた。植物好きなら、是非入ってみる価値はあると思う。


さて困ったな、次は何処に行くかと、植物園内で地図を広げ考え事をしていると、興味深い建物が、この植物園のすぐ裏にあることに気づいた。

パリのモスク

あらまぁ、いまやフランス第2の人口を誇る宗教のイスラム教の施設があるのか!これは非常に興味深い、是非見たいと思い、足を運んだね。

植物園の影になってしまってて、隠れるように建っている。歴史は古く1920年建てられたとのことらしい。
mosqueacute;e 2

中も周囲の光景と比較すると、異彩を放つ様式だ。これは面白い、ここをしっかり見学しようと思って、写真を撮っていると、
mosqueacute;e 3

守衛が一言。

「閉めるよ。16時まで閉鎖だ」

滞在時間わずか1分だった。この時、昼の12時ごろだ。つまり昼休みに入るのか、あるいは礼拝の時間に入るのか、その両方なのかよく分らん。まぁ、多分月曜日のせいだと勝手に解釈し、先に歩を進める。

朝が早かったのもあり、腹が減っていたので、レストランを探しつつ、今度はソルボンヌ(地図の3)を目指した。適当に飯屋に入り、適当な飯を済ませ、目当ての書店を目指したわけだが、その途中に興味深い公園というか、広場というか、があったので紹介しておこう。

↑の地図の2と3の間に、Hotels des Arènes と書いてあるあたりに、こんな隠れ家がある。

住宅地の影に隠れた空き地で、表に面した通りからは全く見えないのだが、ちょっと門をくぐったところに広がるのは、こんな広場だ。
aregrave;ne 2
推測なんだが、これ多分、Arène (アレーヌ;日本語ならアリーナ)という古代ローマの円形闘技場の名残じゃないかな。いや、南仏だったら、オランジュなどに円形闘技場が残っているのは有名だが、ここは北部パリ。ガリアの地だ。ローマ時代の物じゃないのかな、なんて推測も成り立つ。誰か詳しい人がいたら是非ご教授願いたい。
aregrave;ne
しかし、いずれにせよ、これが住宅地の中に完全に組み込まれてしまっているのは、面白いね。まぁ、それに気づかなきゃ、住民の憩いの場、ただの広場だが。

さて、寄り道と飯の後、件の書店へ行って買い物をする。またそこから先はノー・プランになったわけだ。

そこで、ソルボンヌから歩いていける距離にあるパリのノートル・ダム教会を目指すことにした。↑の地図の4だ。この前のパリ旅行でも寄り道したのだが、中には入らなかった。今度は、その心残りをなくそうというわけだ。相変わらずの盛況ぶりで、さすがにノートル・ダムには魔の月曜日は通用しないらしい(ノートル・ダムの内部の写真は、今回の更新の趣旨と合わないので、またの機会にまわします)。

ノートル・ダムを過ぎ、ウィンドウ・ショッピングとしゃれ込もうかと悩み、パリの役所付近(↑の地図の5)までやってきたが、2時過ぎということもあり、前回の旅行のもう一つの心残りであるパレ・ド・トーキョーを目指して地下鉄に乗り込んだ。

その先の続きは、後半で。

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パリにある日本

タイトル通りのお話です。

パリのど真ん中はえらいことになってます。これ立地を考えると、本当にど真ん中。まずは、グーグルマップから地図を拝借しまして、位置を示しますと…
nihonnjinn.png
この赤で囲ったのが、今から話題にする一角です。
緑で囲ったのがルーヴル美術館。つまり、テュイルリー宮殿があり、昔の王様たちが住んだところですよ。

ここはアジア人街になってますね。日本食・韓国食レストランがいっぱい立ち並ぶ一帯です。特に、赤線を引いた通り、rue des petits champs 沿いを中心として、ここは日本か、韓国か!と思うほど、ハングルや漢字の看板を見ます。

ちなみに↑のグーグルマップでアイコンが立っているのは、『地球の○○方』という旅行ガイドにも掲載されている有名店「京子」。
kioko.png

日本人街があるのは聞いていましたよ。でもまさか1区とはね…。
centre de paris
1区ってね、パリの行政区画で言えば、本当に一番中心の区なんですよ(当たり前か)。1区を中心にして、同心円状に時計回り、外に向かうにつれて2区、3区…と数えていくんです。だから本当にど真ん中。

東京でいえば、新都心の新宿には多くのインド人がカレー屋を営んでいますし(よくお世話になりました)、そこから少し離れた新大久保には韓国人街があることを考えれば、別に変なことでもないか…。

ところで、日本人がフランス料理に対して抱くイメージといえば、「華やかさ」ではないでしょうか(段々そんなイメージはなくなっているのかもしれませんが)。それとは逆に、ここにある日本食は、いわば「庶民の食べ物」。寿司屋とラーメン屋が多くを占めています。寿司は高級食化しちゃいましたが、起源は江戸時代の屋台の食べ物。つまり元は「ファストフード」でしょう。寿司屋を除いたとしても、しかし、ラーメン屋の進出は凄いですね。

これなんか、東京に同名の有名店がありますが、商標の問題とかはないのかね。海越えたらOK?
taisyoukenn.png

ちょっと脱線ですが、この辺りは、やっぱり日本文化って、「文化」と一口に言っても、その理解のあり方に、江戸時代の町人文化の影響がかなり強いのではないか、なんて思ったりします。「町人」は、富裕層も含まれるので、「庶民」とは言いがたいですが、政治的な身分で言えば、やはり下位に置かれた層です。17世紀末~18世紀初頭に、支配者層に出自を持たない「文化」(元禄文化)を持った国が日本の他、何処に存在したでしょうか?かたや、フランスは、サロン文化。公爵夫人等が、文人、知識人を招いて教養を磨き、王はヴェルサイユ宮殿の造営にフランスの心血を注いでいた時代ですよ。

また当時、寺子屋の存在のおかげで、世界一であった識字率を考えてもいいかもしれない。文化を支える基盤としての教育もあったと考えられます。仏教的世界観との関係が切り離せないのは言うまでもないですが、『奥の細道』の作者は、あばら家に住んでましたしね。また、浮世絵版画の大首絵とか歌舞伎スターの要するにブロマイド写真でしょ。それが海を超えて、フランスの印象画派に影響を与えた、となると考えさせられます。

日本において「文化」は決して、「cultivé 耕された・教養のある」という意味、さらに言えば、一部の階級に限られるという、西洋の意味の含みを持たないような気がしてならないのです。漫画やアニメの成功もこうした土壌にあるんじゃないか、と思わないでもない。漫画は、あえて分類するなら「サブ・カルチャー」に属するのでしょうが、内容の多様性で言えば、社会問題を扱ったものもありますし、簡単に一括りにできないものがある。

話を戻しましょ。
higuma.png
このお店なんかは列ができてるではないですか…。すごいな、日本の国民食。フランスの国民食ってバゲット?うーん。ラーメンと釣り合うかな…。

僕も約8ヶ月ぶりのラーメンを食してまいりました。
sqpporo.png
サッポロを選ぶあたりなんとも日本的な名前だな、と思いましたが、厨房に立っていたのはどうやら中国人のようでした。
yqsqi.png
外食続きで、野菜不足を補うために、野菜ラーメンを注文。懐かしい味でした。塩味。家庭で食べるラーメンを思い出した。

そうそう、蛇足ですが、前に中国人とラーメンの話になったとき、「ラーメンって日本食でしょ?」と言われて、面食らったことがある。いやいや、「鶏がらをベースにしたスープに麺という元のアイデアは中国料理だ。ありがとう中国」と一応言っておきましたが、完全に日本食として認識されているようです。

まだまだ続きます。
コンビニレストランとなっていますが、要するにお弁当屋。
juujiya.png
中で食べることも、持ち帰りもできます。ここの店員さんは、日本人でした。第一声が「こんばんは」。あらあら。店内を見てみると、「日経新聞始めました」と。ここに来て、日本人数人を見ました。どうやら、パリ生活のオアシスになっているようです。

ちなみに、「弁当」ですが、
obentou.png
フランス人にとって、「弁当」というものはこれが入ってきた当時は珍しかったようです。まず「食べ物持ち運ぶ」ということはあまりなかったのではないかと思います。1960年代に書かれ始めた『プチ・ニコラ』という、小学生を主人公(ニコラ)にした児童書を読んでいると、小学生は、お昼には大抵の場合、昼食を食べるためにいったん帰宅するようです。まぁ、フランス人の昼休みが長いのも頷けますよね。これが習慣として根付いているのではないかと思ったりします。お店の店員さんなんか、昼休みになると、施錠してどこかに行ってしまいますしね。ニコラの家庭では、お昼に帰ってくると、ママがいつもパパとニコラのために昼食を用意している、という記述があります。しかし、既婚女性が働くのも当たり前になっている今現在のフランスでは、お昼休みのあり方は変わっているのかな?

フランスのレストランを幾つか回ってみましたが、「いろんな種類のものをちょっとずつ」という考えは彼らにしてみれば思いもよらないことだったんだということは推測できます。後日、ステーキの写真を載せますけど、付け合せはフライド・ポテトとゆでたインゲンマメのみ。しかも大量に!

ここで、僕は「つくね弁当」を注文。9.30€でした。
tukune.png
このつくねは、食べたことがある味でした。冷凍食品でしょうね。費用と手間を考えれば仕方ない。付け合せのきんぴらごぼうは良かった。ディジョンではごぼうはほぼ手に入らない。


おまけ。
ositukeru.png
関係者の方が居ましたら、この変な日本語を直してください。多分、扉を開けるのにはボタンを「押す」必要があるのでしょう。決して、それを他人に「押しつける」わけではないし、壊れるほど強く「押しつけて」いいわけはないでしょう。


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パリ旅行の教訓的な1日:パリ2月3日①

パリ旅行、2月3日行ったところ。

エッフェル塔→パレ・ドゥ・トーキョー(東京)→オランジュリ美術館→ソルボンヌに向けて散歩というコースをとりました。オランジュリとソルボンヌのコースはまた後で更新することにして、エッフェル塔とトーキョーの2つの話。

この日は凄く残念な日でした。

トーキョーは12時から開館。そのかわり、夜遅くまでやっているのが特徴。それで、午前中は何処で時間をつぶしたかというと、エッフェル塔というわけ。

しかし、冬のフランスの曇り空は、エッフェル塔を登るのには向かないですね。
tour effel
午前中はこんな天気でした。上半分みえてない…。

午後からは、こんな風に雲が晴れ、曇りっぱなしの冬の天気の中では、まぁ運がいいほうか…と思ったのですが…
tour eeeefel
しかし、どこをどう探しても、エッフェル塔の最上階の展望台までたどりつける手段があるようには見えない…。最上階に通じるエレベーターが動いていない。そこで、売店のオネエサンに聞いてみると…

「明後日からよ」つまり2月5日から。

ついてないぜ。( ´Д`)=3 ハァーッ

まぁそれでも、2階まででもこんな景色が望めます。
tour eeefel
他の写真はどれもぼんやりとモヤがかかって、残念な結果に。東京の冬の快晴なら、富士山まで見えるのにな…。まぁ、冬にエッフェル塔に行く人は、残念な結果に終わる覚悟は要るかもしれないです。

ちなみに、エッフェル塔の2階(↑の写真が撮れる高さ)まで階段で昇ったのですが…途中エレベーターが追い抜いていってビックリした一枚です。
vivant.jpg
写真中央に青いシャツを来た男の人が見えます。初見では、生身の人間だと思ったね。これはエレベーターの真下。(;゚ Д゚) …!?まさか…そんな、危なくない?と思った…。

しかしよく見ると…
vivantee.png
人形です。エッフェル塔の昔のエレベーターはこんな風に動かしていたのかどうか分りませんが、どうやら遊び心のようですね。

昼食をとって、いざ…パレ・ドゥ・トーキョーへ。しかし、いざ行ってみると…
人気がない!

手荷物チェックをしっかり受け、内部に入ったのですが…
palais de Tokyo

この看板を見てみると、あれあれ…
dommage.png
3日の夜にオープニングがあって、2月5日(3日の時点では明後日に)から公開、ということらしい。今、展示変えの最中ということでした。

エッフェル塔に続き、げげっ…空振り2連発。

いやいや、それなら内部に入れるなよ!!
と思ったのですが(しかも手荷物チェックまで受けてるしね)、内部にあるカフェ・レストランと画集などを扱った売店は、ちゃっかりと営業中。何なんだフランス人。

むなしくなったので、無人のチケットカウンターを写真で撮っておきました。
tiket.png

まぁ、気落ちする暇もなく、オランジュリ美術館に変更しました。予定の変更が、さしたる時間の損失なしに行えるのがパリの小ささ(周密性)の利点だとは思いますが、それでも時間に追われた旅行スケジュールを組む人は、事前に入念な調査をしておいたほうが良いのは確かでしょうね。

オランジュリ以降の行動はまた後日に更新します。

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