FC2ブログ

旧ディジョン日記(移転しました)

以前フランスの地方都市ディジョンでフランス語を学んでいました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

接続法メモ2:前回の補足 jusqu'à ce que & après que

前回の補足。Avant que と似たような機能をもつ表現に

・Jusqu’à ce que (何々するまで)

というものがあります。まぁニュアンスの違いはありますが、

・必ず接続法をとる
・接続法現在・過去の価値は似ている

という2点のため、付け足しときます。よく耳にする表現です。

前回の記事については、→Avant que についてを参照してください。

一応図解は再掲。Avant que を Jusqu’à ce que と置き換えて考えてください。
接続法3

例によって作文してみました。間違い等あれば、是非コメントでご指摘お願いします。

Jusqu'à ce que je sache parler le français, il sera déjà capable de le parler plus couramment.
(私がフランス語を話せるまでに、彼はすでにもっと流暢に話せるようになっているだろう)

Jusqu'à ce que j'aie fini mon travail, attendez-moi, s'il vous plaît !
(私が仕事を終えるまで、待ってください)

Jusqu'à ce que maman ait préparé le diner, je jouais au jeu de vidéo.
(ママが夕食を準備してしまうまで、僕はテレビ・ゲームで遊んでいた)

・On devait attendre en 350 ans jusqu’à ce que le théorème de Fermat ait été prouvé.
(フェルマーの定理が証明されるまで、350年待たねばならなかった)

・Après que は直説法

Avant que が「何々する前に」を表すのであれば、それと対になる表現があります。Après que 「 何々した後で」というものです。これ、たまーに接続法で書かれていることがありますが、正しいのは直説法(辞書・文法書・語学学校の先生ともに「接続法は間違い」と言ってました)。

理屈つけるなら(僕は理屈屋かもしれないです)…、主節から見て、Après que の内容は「既に起こってしまっていること」を表すので、頭の中で考えられたことではなく、事実の様相を帯びる、というわけ。たとえ Après que の内容が、未来に起こることであったとしても、直説法になります。
事後

作文。

・Après que je serai rentré au Japon, ma mère me laissera manger 6 bols à riz par jour.
(僕が日本に帰った後、私の母は私に一日6杯の茶碗飯を食べさせてくれるだろう)

こうやって見ていると、主節は、発話者の視点を決定する重要な役割を担っているということが頷けるのですが、これを詳しくするためには、もっといっぱい例文集めないとなぁ…。

Après que に接続法を使った誤用を見てしまったので引用してみます。
Histoires inédites du Petit Nicolas, Goscinny & Sempé, IMAV éditions
nicola.png
この本はフランスの有名な児童書で、寝る前のちょっとした時間に1話か2話ずつ読んでます。こんな形で紹介することになるとは…。児童書なので、難しくないし、数ページの短編で構成されているので、何処から読んでもいい気楽さもあります。加えて微笑ましいストーリーなので、何か気軽な読み物を探している人にはお薦め一冊。これは未発表ストーリーを集めた本ですが、文庫?サイズのヴァージョンも出てまし、映画にもなっています。

該当箇所は、272ページから。

Hier soir, après que je sois rentré de l'école et que j'aie goûté, il y avait des petits pains beurrés, on a sonné à la porte. Je suis allé ouvrir et j'ai vu une grosse boîte, et dérrière la grosse boîte, mon ami Alceste qui est gros aussi.

「昨日の夕方、学校から帰ってきてオヤツを食べた後で――バターを塗ったパンがあったんだ――、誰かがドアの呼び鈴を鳴らした。僕が開けに行ったところ、大きな箱が見えて、箱の後ろには僕の友達のアルセストがいた。彼もまた大きいんだ。


面白いですね…。Avant que という表現につられたのですかね。まぁ、フランス人の意識がどうあれ、Après que は直説法。こうやってビシッと断言できるのは、キチっと言語の整備がなされているフランス語ならではの面白さですね。

ランキングに参加中です。クリック頂ければ励みになります。お願いします。
にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

PageTop

接続法の勝手なまとめ(のためのメモ1):Avant que

フランス語の話。

フランス語には、三つの様相 Mode を表す動詞の形があります。直説法・接続法・条件法です。これらを使い分けることによって、発話の内容が主観的か客観的か、あるいは現実として考えられているのか、または可能性として考えられているのか等々、ニュアンスを帯びます。

接続法が使われる表現を自分なりにまとめてみようかな、と思い立ちました。しかし接続法は用法が多岐にわたるので、まぁ一気にまとめるのは無理。そこでちょっとずつ小出しにメモを書いてみようかな、というわけ。メモだし、書きやすいところから書いていきますので、易しいものから、難しいものへと移っていくわけではありません

接続法は、ごくわずかな例外を除いて、主節で使われることはありません。ほぼ必ず従属節の中で扱われます。

接続法には2つの時制しかありません(さしあたって半過去と大過去は除く;それらを含めれば4つ)。現在と過去です。これらの時制は、絶対的な時制としての価値を持つわけではありません。主節と関係して価値が決まります

・接続法現在:指定された時点に対して「同時」または「その後に起こること」を表す
 つまり「現在」と「未来」の価値を持つ

・接続法過去:指定された時点に対して「動作が完了していること」を表す

接続法過去に関して言えば、必ずしも「過去」を意味するとは限りません。主節との関係で過去を表している場合もありますが、僕は動作の「完了」のニュアンスが第一だと思っています。これを詳しく解説するためには、他の例も必要になるので、今度詳しくします。

あら…これじゃ文法書の写しと変わらないな…これは望んでいることではないのですが、まぁ、メモなので今後書き直すことにして許してくださいっ。また、コレだけでいっぱい説明しないといけないことがいっぱいありますが、これももうちょいメモが増えてからかな。

ここまでは、大雑把ですが、一般論。

・Avant que(何々する前に)

これは必ず接続法をとります。従属節の内容が起こる前に、主節の内容が先行することを示す表現です。逆に言い換えれば、主節から見て、まだ起こっていない事態・まだ到達していない時点を指定するので、頭の中で考えられたニュアンスを帯びる(=接続法)となるわけです。

図示すれば、Avant que は主節に対してこの様な関係をとっていることになるでしょうか。
接続法

例文を作ってみました。間違い等あれば指摘してください。なお、従属節には下線を引いておきます。

Avant qu'il soit trop tard, nous sommes rentrés chez nous.
(遅くなりすぎる前に、私たちは家に帰った)

Avant qu'il soit trop tard, nous devons prendre des mesures efficaces contre la crise économique.
(手遅れになる前に、我々は経済危機に対して有効な手段を講じなければならない)

(1)Avant que deux élèves se battent, leur maître les a grondés.
(二人の生徒がケンカする前に、先生は彼らを叱った)

※ちなみに、この様に書くと、接続法現在と過去の違いがはっきりするでしょうか…
(2)Avant que deux élèves se soient battus, leur maître les a grondés.
(二人の生徒がケンカをし終えてしまう前に、先生は彼らを叱った)

(1)はケンカが始まる前に先生が叱ったのに対し、(2)の従属節はケンカが「完了」する前を示している。(2)の場合は、ケンカが始まってしまっていて、しばらく経ってから先生が叱るというようにもとれます。(2)の場合、生徒たちが血まみれであっても不思議はないわけです…。

これに従って↑の図示を補完すると、こうなりますでしょうか…
接続法3
見てお分かりのように、接続法過去が、「過去」を示しているわけではないという理由がここにあります。指定された時点に対して、第一義には「完了」の意味を表し、相対的な時間の価値を持つということです。

Avant que j'aie pu le copier, le professeur efface toujours le tableau.
(私が写してしまえるより前に、先生はいつも黒板を消してしまう)
下線部が「私が黒板を写してしまえる」時点より前に、「先生が黒板を消してしまう」事態が先行している。つまり、下線部の内容は単に可能性として考えられている時点なので、接続法が使われます。

※注意
この構文は、従属節と主節の主語が同一であるときは使えません。この場合、Avant de + INF(不定詞)となります。

Avant d'être rentré, j'ai acheté un pain au chocolat chez un boulanger.
(家に帰る前に、僕はパン屋でチョコパンを買った)
×Avant que je sois rentré, j'ai acheté...は文法としては正しくない

Avant d'être professeur, il est un écrivain très connu.
(教師である前に、彼は非常によく知られた作家である)
×Avant qu'il soit professeur, il est...

Avant que だけで、こんなに長くなるとは…。道は長そうだ。完成したら出版できるんじゃないか…。

間違い・疑問・提案などありましたらお気軽にコメント頂けると幸いです。

ランキングに参加中です。クリック頂ければ励みになります。お願いします。
にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
にほんブログ村

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。